一粒の誘惑
お休みにしてもらっているので
金曜日の夕方からは
わたしのテンションは
高鳴るばかり。
夕食のシチューに
畑のパセリを入れようと
畑に行きました。
すると、
いちごが赤く色付いています。
しかも一個。
小さいけれど
これ以上、置いておいて
虫や鳥に食べられるのは
嫌だねと
チビ二人と相談し
「この一個を三人で
ちょっとずつ味見に食べてみよう!」
となりました。
味見に弱い私たちです。
一粒のいちごを
もぎ取り
まず、次男が少し食べました。
その瞬間!
とびきりの驚きの顔!
それを見た次女が
少し食べると!
また、その瞬間!
驚きと共に声が!
「うわぁ!本物だぁ!」
そして、
わたしも残された
ほんのわずかな赤い部分を
かじってみました。
その瞬間!
「めちゃくちゃ美味しい!!!」
三人で何度も
美味しいと畑で叫びました。
たったわずかな赤いイチゴは
一度に何十個もイチゴを
頬張ったような濃厚な美味しさ。
土に太陽に雨に
感謝です。
花を咲かしていたいんげんに
目をやると!
小さないんげんが
なりはじめています。
私たちの興奮は
ますますエスカレート!
畑に水をやりながら
「ありがとう!」と
みんなで叫びました。
一粒の誘惑は
赤く濃厚で
きっと、この美味しさを
子供たちは忘れないでしょう。
食育は、こうしたことから
始まると思いました。